2010年11月26日金曜日

ポーランド初一人旅

ポーランドに来てから1年以上経ちましたが、実はポーランド国内を一人で旅したことがなかったんです。

いろいろ理由はあるんですが、1番は、移動に時間がかかること。電車に長時間乗らなければならず、その間トイレもままならず、等々あって、二の足を踏んでいましたが、やはり一度は行っとかないと、という場所だけに行ってきました。

それは、世界遺産にもなっている、アウシュビッツと、ヴェリチカ岩塩鉱です。

岩塩鉱は、まぁ、有名なところですから、皆さんもとりあえずポーランドに来たら行ってみてください。
おもしろいですよ。

でも、やっぱりアウシュビッツはいろいろ考えさせられる場所で、行ってよかった、と思います。
(偉そうに言ってますが、実は広島には行っていない、これはぜひ行って来よう、と思っています)
英語のガイドがついて、3時間位のツァーなのですが、ただ遺品を見るだけではわからない解説をしてもらったので、余計に考えさせられたのだと思います。

つくづく、戦争というのは、人が人でなくなるものだな、と思いました。

だからこそ、語りつなげる必要と、いろいろな人に伝える必要があるということを感じました。
ここがヨーロッパだからかもしれませんが、英語のツアーがとても多いです。

日本にも伝えるべきものがたくさんあって(ほんとにいい国だと思います)でも、ガイドで食っていける人は果たして何人いるのか、考えてしまいます。

英語のツアーが普通にたくさんあれば、もっとたくさんの人が日本に来るのではないか、と思いました。


アウシュビッツには、人間の髪の毛で作られた布や、その材料になった髪の毛の一部が残されています。その場所だけは撮影禁止になっていますから、自分で見るしかないのですが、なんとも言いようがないです。人々が収容されていた部屋に入ったとたん、既に何もない部屋なのに、はっきり言って臭いのです。ガイドの説明によると、人々は、トイレは朝晩の2回だけ、しかも5秒間だけトイレに行って座ることができたのだそうです。
それ以外でもよおしたら…しかも体調はみんな最悪なので、我慢できるはずもなく…
そのにおいが今もなお残っているのだそうです。

自分たちが今いかに恵まれているのか、親や先人に感謝するしかないですね。

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