2011年3月28日月曜日

学生に聞いてみました

皆さん、お元気でしょうか。 こちらでは、少しでも日本に何かしてあげたい、ということで、教会でも募金活動をしてくれているそうです。私たちも、学生に呼び掛けて、少し募金活動をしました。といっても、大っぴらなことは、届け出をしなければしてはいけない、ということで、学生たちの目がつくところに張り紙と募金箱を置いただけなんですが ^^; 色々なニュースを目にしますが、とにかく、今後の復興資金はどうするのか、とても気になる問題です。 そこで、こちらの学生に聞いてみました。 曰く、あなたたちだったら、どうしますか? 街が壊れて、とてもたくさんのお金が必要です。このお金は、結局は、国民が出すことになるのですが、 ① 1年間だけ、復興のために使う、ということで、消費税等の税率を上げて、広く国民全体で負担した方がいいか、 ② 将来返してもらう、ということで、とりあえず国に貸す(つまり国債?)ほうがいいか、 単純な二択で、学生に問うてみました。 ポーランドでこんなことが起きたら、あなたたちは、どちらを選択するのか?と。 結果は、聞いた学生みんなが、税金を選びました。私自身も、その考えなのですが、学生といえども、考えをしっかり持っていることに感心してしまいました。 さて、日本国民は、何を選択するのでしょうか…

2011年3月20日日曜日

心から、お見舞い申し上げます

信じられない映像に、なにがどうなったのか、しばらく理解することができませんでした。
でも、日本で起きてしまったことなんだ、と実感し始めたら、何を見ても言葉にならず、涙があふれてしまいました。
本当に、心から、自衛隊の人も、警察の人も、消防の人も、そして、何よりも被災された方々に、がんばってほしい、と思います。

ポーランドには(まわりのヨーロッパ諸国もですが)、地震がありません。
だから、たくさんの人が被害にあって、大変だと理解してくれますが、なんせ、地面が揺れる、ということを経験したことがないのだから、実感がわかない、というのが実情ではないでしょうか。
みんなが地震を体験して、とても大変な思いをしているのに、私は、遠いところで何もできずにいます。
出来ることといえば、このことを日本人として、学生に伝えることだけだと思いました。

わたしは、たまたま日本学科という、日本について勉強する学科にいますから、今回の地震について、学生たちに、写真や新聞記事を紹介して、地震のこと、津波のこと、被災した方たちのことを伝えました。
学生たちは、時折、目に涙を潤ませたりしながらも、目をしっかり見開いて、こちらの話をしっかり聞いてくれました。
原発については、こちらはチェルノブイリが近いので、放射能について、身につまされる思いで聞いているようでした。

普段はJ-Popとか、アニメやドラマにしか関心を示さない子たちが、自分で、阪神淡路のことも調べていたのには、びっくりを通り越して、感動してしまいました。

ある学生から、「日本人はすごい。ポーランド人がこんな目にあったら、泣き叫んだり、怒ってどなったり、店から平気でものを盗るようなことをすると思う。どうして、あんなに落ち着いていられるのか。とにかく、すごい。」と言われました。わたしは、「This is Japanese. I'm proud of Japanese people.And I'm sure we will rebuild our country. Especially young Japaese will do.」と言いました。(まだ日本語ではわかってもらえなかったのが残念でした。)

こちらにいて、たくさんの人から、あなたの家族や知り合いは無事なの?と、声をかけられました。
ええ、おかげさまで、と答えながら、人の心の優しさは、万国共通なんだな、と実感しました。

私の仲間の人は、見ず知らずの人から、50€渡されて、これを日本に送ってほしい、と言われたそうです。

何もできない、遠いところにいますが、普通の生活ができるだけ早く戻ることをずーっと祈っています。

2011年3月4日金曜日

学生からの解任通知

ほんとにびっくりしました。
いきなり学生から、『あなたはもう私たちの先生ではありません。』と言われてしまいました。
わけもわからず(ほんとに未だにわからないのだけれど)、あら、そうなの?という感じで、授業からおろされてしまいました。
あとから理由を確認したところ、自分たちにはポーランド語で授業してくれる先生が必要だから、とのこと。私が教えているのは日本語だけど、確かに媒介語で英語を使ってしまうので、英語がわからない学生には不公平に感じたんだろうなぁ、と反省しました。これからは、直接法のやり方をもっと勉強しなければ…
でも、でも、ずーっと引っかかったままでいることが一つあります。
それは、学生からの要望に応える形で担当教師を替えたのは、学校側が決めた方針だから仕方ないとしても、その決定事項について、当事者の私には何の連絡もなかったことです。
ふつう、両方に伝える、と考えるのは、ジャパンスタンダードなんでしょうか…
とにかく、教室に行ったら、学生から、言われたのって、すごいショックでした。
先に言ってくれよ~、と心底思いましたね。
実は以前にも、他の人でしたが、同じようなことがこの大学でありました。
お世話してくださる先生からは、『この大学の体質だから、しょうがないよ』といわれましたが、日本人として、こんなのありえない、というのが本音です。
実際には私の担当が減って、他の先生の担当が増えるわけですから、大変なのは突然割り振られた先生で、この先生には、不徳の致すところで、本当に申し訳なく思っています。
それにしても、一度学生からの要望で担当教師を替えたのだから、また要望が出れば同じことをする?
等々、色々考えると、来年?????
これがこの学校特有のものならまだしも、ポーランド人の気質に関係するかもしれない、となったら、私にとって、郷に入りても、郷に従えない部分になります。