2014年10月20日月曜日

フィリピンに住み始めて・・・(続)



最後に『住』

これは率直に言って、文化の違いではなくて、文化程度の差だと思う。
最初に面食らったのが、トイレとシャワーに仕切りがないこと。
毎日、シャワーを浴びる度にトイレが水浸し。それが気持ち悪くてモップを購入。
前出の先生曰く、こちらの人たちはトイレとシャワーがある部屋を知らないので、細かい指示なしで家を作らせるとそうなるんだそうだ。

下水設備もまだまだなのだと思う。部屋に充満するアンモニア臭。
あまりにひどい時があってマスクをして寝たことも。
それでも、私が滞在している部屋は水洗トイレだし、蛇口から水道水が出てくるので恵まれているんだそうだ。
多くのフィリピン人家庭ではいまだに上水道は通っていず、井戸の水を汲み置きして使っているとのこと。
さすがにその環境では、私が住むことは無理だと思う。先ず腹壊して撤退になるだろうし。

虫が多いのは想定済みなのでキャアキャア言いながら退治している。
一度手のひらほどの大きさのある蜘蛛が出現して、この時ばかりは肝を冷やした。
大騒ぎしながら、でも殺せず何とか部屋から追い出したものの、それ以降、いつも部屋に入る時はびくびくしている。
ちなみにこの蜘蛛、毒はないそう。でも、気持ちいいもんじゃないね、ロンの気持ちがよくわかったよ。

今深刻な問題は、ネット環境。
全然快適につながらない。日中は数回ネット検索しただけで、もうつながらなくなるし、動画サイトは早朝深夜にしか見られない。
理由は、電話回線を使ったプロバイダーの『ネット使いたい放題』で契約しているから。日中は電話回線が込むので、私のような「ヘビーユーザー」の使用は制限するとの通知が。ということで現在は毎朝5時に起きてネットにつなげるという生活に。
ま、早寝早起きになって健康的でいいかも、と考えている。

ポーランドにいた時も日本の方が快適だと思うことが時々あったけど、アジアではそんな比較ができる段階にはないのだと実感。
ただ、私がいる学校の理事長のように、成功者の富豪ぶりはすごいものだ。
日本ではそういう人に知り合えないので、日本の富豪を私が知らないだけかもしれないが。

海外で生活して、身についたもの。
ものをポジティブに見ること、自分ではどうしようもないことは仕方ないとあきらめること。
もっと若い時から海外を知っていたら…とも思うけど、この年になってから出たからできるのかもしれない。結局、『今』が一番大事だと思う。

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