2010年4月12日月曜日

「は」と「が」

日本人なら、何の意識もしないで使い分けしている「は」と「が」ですが、外人さんには難しいようです。
私にとっての英語の前置詞や、ポーランド語の動詞の性や数による活用変化と同じようなもののようです。
解説書を読んで、自分では理解できるし、たまになるほど!!と思う時もありますが、日本語の通じない外国の人に説明するのは、私にとっては試練の一つでもあります。
日本の文法を説明できるほどの英語力は全くないし、結論としては、とにかくこのまま例文を憶えてちょーだい(なんせ、まだ「みんなの日本語」の8課、9課レベルですから)、もうちょっと先に進んだら、もう少し詳しく日本語で説明するから、ということで納得してもらいました。
こちらの先生や、先輩の人に資料をもらったり、いろいろ聞いたりしました。
四六時中考えていると、見えなかったことも見えてくることがあります。(というか、もとの勉強不足?)
(^ ^;)
「・・は ~が」構文がどうしてこんなに課が分かれて出てくるのかわからなかったんですが、あ、なるほど、と思えてきました。
やっぱり教科書を作った人って、えらい。
そして、自分が日本語という言語そのものに興味がある、ということも気づきました。

イースターの休みの前に、お世話になっている先生から、「言葉の海へ」という、日本で初めて近代的な辞書を作った人のことを書いた本をお借りしました。
題目を聞いた時は、あまり借りたくないような気がしていましたが、読んでみたら、とても面白かったです。
この本は、「坂の上の雲」とほぼ同時期の、明治前半が主な舞台です。
世界に対して、この国をどうしたいかが熱く語られていて、もうひとつ、自分の中を発見できました。
私は、幕末、明治維新のころのような、何かを壊して新しいものを作っていく、というよりも、そのちょっと先でなにかを作り上げていく頃の方が好きみたいです。
同じ感じで、終戦後の、功罪はあっても通産官僚がこの国の産業の発展を推し進めていったころも好きですね。これは多分に『官僚たちの夏』が影響していますけど。

とにかく、自分では気付かなかったことも、いろいろ気づかさせてもらって、長く生きてるといいこともいっぱいあるかな、と思えるようになりました。

石の上にも三年、と言いますから、少なくてももう一年はここでやっていきたいと思います。
さらにいろんなことを考えたり、発見できると楽しいなぁと、思っている今日この頃です。
暖かくなってきたら、人間は前向きになるもんだわい。

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