2010年4月12日月曜日

凝り固まった考え??


外が明るいので(今午後7時過ぎです)、調子に乗って、もう一つ。

3月末にワルシャワで、日本語を勉強している人の弁論大会がありました。
皆さんとてもお上手で、日本に行ったこともないのに、本格的に勉強し始めて2、3年でこんなに話せるのか、と、すごく感心しました。

1位になった人も話は、発音も話の内容も分かりやすく、理路整然としてすばらしいものでした。
でも、私は、どうしても心で受け入れられないものがありました。
彼女の話は、題は「それでも日本車を買いましょう」というもので、内容は最近プリウスに欠陥があったけれど、友達のドイツ車と自分の日本車を比較して、こういう点が素晴らしいから、日本車がいいです、というものでした。
日本車をほめてもらうのは、日本人としてうれしいし、彼女の比較説明は論点もはっきりしていて独自の資料もあり、弁論大会のスピーチとして本当に素晴らしいものでした。

でも、どうして、日本車とドイツ車の比較なんでしょうか。
このことが、どうしても受け入れられない点でした。
ここは、ポーランドです。人の国の車の比較なんかしていないで、自分の国で車を作りましょう!!という話だったら、そうだ、そうだ!!と拍手をおくったでしょう。
この国の主だった産業(特に外貨が稼げる輸出もの)は、何でしょうか。
私は、人、のような気がします。つまり、出稼ぎです。
国内に産業があれば、人は外に働きに行かなくてもいいのではないか、と思ってしまいます。

今、ポーランドはEU加盟国です。だから、EU全体を一つの国とみなせば(何年かのちには、通貨もユーロになる)、たとえて言えば、東北から東京川崎に出稼ぎに行くようなものと考えれば、気にする必要もないのか、とも思います。
さらに、国内に産業を、と考えるこの考えが実に島国の日本的発想で、もっとグローバルにものは考えるべきなのか、とも思います。

人の文化を理解する、と言いながら、自分の考えに凝り固まっているような気もして、このことを考えると、なんかなーとすっきりしないです。
だから、しりきれとんぼでおしまい。

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