2010年4月12日月曜日

突然の訃報

今週末は、イースター明けの週末クラスの授業でした。
金曜日は、夜ひとつだけなので、土曜日、日曜日に授業が集中しています。
土曜日の最初の授業の時、学生が教室の外にいて、なかなか入ってきません。
「もう始まるよ~」と、お気楽に声をかけたら、入ってきた学生が、「先生、大統領が亡くなりました。」と英語で言ってきました。
最近英語がどんどん苦手になっている私は、何を言っているのか、ピンとこなくて、事態を理解するのに少し時間がかかりました。
単なる事故か、テロなのかわからないので、学生も騒然としていて、「この国はどうなるのだろう」と、かなり不安げでした。
「学長がまた来るかもね」と言って、授業を始めましたが(ほんとによく学長が授業を見にくるんです)、そのうち、大学の管理の人が来て、今日の授業はすべて打ち切り、ということになりました。
テレビでも放映していましたが、たくさんの人が教会へお祈りに行ったり、大統領府に行ったりで、ワルシャワの大統領府の前は花とろうそくで埋め尽くされていました。
敬虔なカトリック信者の国ならではのことですね。
日曜日は普通に授業があったので、学生に詳しい話を聞きました。
とにかくテレビを見ても、悲しいかな、ポーランド語が分からないので、映像以上のことはわかりません。
選挙は二ヶ月後ということなので、次にどんな人を選ぶのかで、この国の人がどうしたいのかが少し見えてくるかもしれません。
私はどうしても大統領の専用機が天候不順で墜落する、ということが理解できませんでした。
絶対、はあり得ないことですが、普通、パイロットも、機体も、大統領機なら最高のものが使われている、と思うじゃないですか。
だから、すごく不謹慎ですが、学生にも色々訊いてしまいました。
学生の一人が、大統領夫妻が亡くなってしまったことは大変なことだし、とても悲しいことだけど、それ以上に、政府、軍の要人もたくさん亡くなってしまった、このことの意味がさらに大きなことに思える、と私に教えてくれました。

心やさしいポーランドの人たちが、早くこの悲しみから立ち直ってくれることを祈らずにはいられません。

0 件のコメント:

コメントを投稿